第7回の今回は「一目均衡表」の紹介を行います。
この分析手法は日本生まれです。海外のファンドマネージャーにも支持されている世界に誇るmade in japan分析手法です。
1936年に細田悟一氏が一目仙人というペンネームで発表しました。
相場は買い方と売り方の均衡が崩れた時に大きく動くので、方向性が確立した後の行方は一目瞭然であるという考えに基づいています。
とても難しい分析手法で、時間論、波動論、値幅論の3つから構成されているようですが、日本でも熟知している方は数名しかいないとか・・・。
この記事ではそんな難しいことを記載するつもりはありません(というか僕がわかりません)。
この辺を知っていれば実用可能だろうという項目に絞って紹介します。
一目均衡表の超簡単な使用方法
いきなりですが、結論です。
・ニュージーランドドル/円 日足

矢印で示した赤や緑の半透明領域を雲と言います。
この雲の上端や下端で反発しやすいことが分かると思います。
また、この雲を明確に上抜け、下抜けしたときはトレンドが継続しやすいことがわかると思います。
※正確には後述する”3役好転”、”3役逆転”した時にトレンドが出やすいのですが、雲を抜けたときは結果的にそれに近い状況になっていることがよくあります。
一目均衡表の簡単な特徴
・雲の上端、下端で反発しやすい
・雲を抜けるとトレンド発生しやすい
・雲が厚いときは抜けにくい
但し、価格に勢いがあるときは抜く
です。僕はこれ以上の見方をすることは少ないです。
他のテクニカル分析との複合
例として先ほどのチャートにトレンドラインを引いてみます。
・ニュージーランドドル/円 日足

全部ではありませんが、トレンドラインの上端や下端近辺で反発していることがわかると思います。
-トレンドライン参考記事-
テクニカル分析紹介③-トレンドラインと水平線-使い方紹介
複合させるテクニカル分析はトレンドラインでなくても構いません。
参考までに僕が紹介しているテクニカル分析の記事集のリンクを貼っておきます。
本来であれば一目均衡表から得られる情報は上記に書いた程度のものではありません。
しかし、他のテクニカル分析との複合前提であればこれで十分戦えると思います。
トレードで使用するだけならここで読み終えてもらってもいいかな?くらいです。
一目均衡表を構成する5本の線
・ニュージーランドドル/円 日足

各線に対して名称を記述しました。
色分けが分かりにくくてすみませんm(_-_)m
・基準線:(26日間の最高値+26日間の最安値)÷2
・転換線:( 9日間の最高値+9日間の最安値)÷2
・先行スパン1:(基準線+転換線)÷2を26日間先行させたもの
・先行スパン2:(52日間の最高値+52日間の最安値)÷2を26日間先行させたもの
・遅行スパン:その日の終値を26日遅行させたもの
です。
線がたくさんあって見分けるのが大変ですが、僕は下記のように覚えるようにしています。
・基準線と転換線:見分けにくいですが、僕はギザギザしてる方が転換線と覚えています。
(平均してる期間が短いとギザギザしやすい)
・先行スパン1と先行スパン2:ギザギザしている方が先行スパン1と覚えています。
(平均してる期間が短いとギザギザしやすい)
・遅行スパン:現状のローソク足よりかなり後ろにある線と覚えています。
一目均衡表の3つのシグナル
一目均衡表では下記の3つのシグナルがあります。
・転換線が基準線を上抜くのは買いシグナル
・遅行スパンがローソク足を上抜くと買いシグナル
・ローソク足が雲を上抜くと買いシグナル
これら3つが揃うと”3役好転”と言って強い買いシグナルとなります。
また、この真逆が売りシグナルです。
3つ揃うと”3役逆転”と言います。
まとめ
僕は一目均衡表の雲のみ注目しています。
雲を抜けてから”3役好転”、”3役逆転”について確認する程度です。
ちなみに雲の中では価格が乱高下しやすいです。
また、一目均衡表は日足で一番よく左右するとおっしゃる方もいます。
僕のように雲しか見ないトレーダーに対する一目均衡表のデメリットはチャートがごちゃごちゃするところですね。
でも相場の強弱、反発ポイント候補選定の1つの指標として大きな武器になるかと思います。
次は 「フィボナッチリトレースメント」の記事です。
テクニカル分析紹介⑧ フィボナッチリトレースメント 簡単な使い方
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