ブログにて日本株の銘柄分析を行っています。
今回の銘柄は東急不動産HDです。
学生さんに人気の高年収企業の東急不動産やなんでも揃うと評判の東急ハンズを傘下に持っています。
このカテゴリでは僕が興味を持った銘柄について投資目線でまとめています。
但し、僕の資金力で買える単元株10万円以下の銘柄を対象にしています。
その分、政府の支援策などあれば業績急回復するかもしれません。
・比較した不動産大手の中では配当が一番高く、唯一株主優待付きです。
株主優待は実用的で魅力的です。
・株価は長期下落トレンド中、その中で高値圏にいるので買いのタイミングは難しいと思います。
東急不動産ホールデングスについて
傘下の会社と事業セグメント
傘下に「東急不動産」、「東急コミュニティー」、「東急リバブル」、「東急ハンズ」、「東急住宅リース」、「学生情報センター」の主要6社ならびに各々の関連会社があります。
事業セグメントは「都市」、「管理」、「住宅」、「仲介」、「ウェルネス」、「ハンズ」、「次世代・関連事業」です。

参考:東急不動産ホールデングス 個人投資家向け会社説明会 2021年2月13日
事業セグメントの売上高構成比

都市、管理、住宅、仲介で約8割の売り上げを占めているんですね。
主要事業セグメントについて
都市事業

参考:東急不動産ホールデングス 個人投資家向け会社説明会 2021年2月13日
東急不動産の特徴として広域渋谷圏に重点を置いているという特徴があります。
また、渋谷駅を中心に100年に1度という再開発が進められているようです。
東急不動産にとっては追い風の環境にあるようですね。

参考:東急不動産ホールデングス 個人投資家向け会社説明会 2021年2月13日
直近から向こう数年の主要プロジェクトの一覧です。
やっぱり東京が多いんですね。
しかも半分以上が渋谷周辺なんですね。
住宅事業

参考:東急不動産ホールデングス 個人投資家向け会社説明会 2021年2月13日
ブライズというブランド名でマンションを供給しているようです。
管理事業、仲介事業

参考:東急不動産ホールデングス 個人投資家向け会社説明会 2021年2月13日
両事業ともに大手ですね。
特に管理事業は業界トップクラスの規模と言っていいと思います。
その他
東急不動産は三井不動産、三菱地所、住友不動産、野村不動産とともに不動産大手5社と呼ばれています。
高年収な業界で高学歴の学生に人気です。
上場市場は東証一部であり、時価総額は約4,800億円です。
ファンダメンタル分析
株価:664円
予想PER:15.92倍
実績PBR:0.8倍
自己資本比率:22.9%
予想配当利回り:2.49% ※SBI証券の予想値 権利確定月3,9月
株主優待:あり 権利確定月3,9月
※ 参考:SBI証券 2021/10/9時点の算出値
同業他社との比較
概要比較

PBRが他社に比べて低いんですね。
自己資本比率一番低いのに・・・
ROEが低いのが気になります。
ってか住友不動産ROEすごいですね。
住友不動産の最大の魅力は配当利回りが一番高くて株主優待があることですね。
長期売上高と純利益比較
※棒グラフ:売上、折れ線グラフ:純利益

各社で売上、純利益が右肩上がりです。
東急不動産の2021年3月期の純利益が大変なことになっていますね。
この銘柄を分析するポイントになりそうです。
ROEとROA比較

各社長期で安定しているんですね。
長期PER比較

東急不動産はコロナ時以外は安定して13倍程度で推移しているんですね。
現状は16.3倍なので同じ株価で純利益が2020年水準に戻れば12倍程度に相当しますね。
うん、可もなく不可もなくですね。
直近の本決算資料から
20年度本決算実績

参考:東急不動産ホールディングス 第8期決算説明会 決算説明資料
当期純利益が半減していますね。
コロナ影響をモロに受けているといった感じです。
でも、注目なのは「都市」は伸びていて、住宅についてはほぼ横ばいなところです。
「管理」、「仲介」、「ウェルネス」、「ハンズ」がマイナスなんですね。

参考:東急不動産ホールディングス 第8期決算説明会 決算説明資料
表中の4部門すべてコロナ影響を受けているようですね。
「管理」、「仲介」の営業利益前年比減の数値の横にコロナ影響と書いてあるのが若干怪しいです。
あえて騙されてみると、この4部門合計だとコロナじゃなければ営業利益伸びていたとも読めますね。

参考:東急不動産ホールディングス 第8期決算説明会 決算説明資料
「ウェルネス」はレジャーに関連する項目が大きく落ち込んでいますね。
「ハンズ」も仕方ないですね。
「ウェルネス」の落ち込みが大きいということはGO TO再開すると恩恵が大きいかもしれませんね。
今年度の決算予想

参考:東急不動産ホールディングス 第8期決算説明会 決算説明資料
今期よりは稼ぐと予想しているようですね。
内訳を見てみます。

参考:東急不動産ホールディングス 第8期決算説明会 決算説明資料
「商業施設」や「ホテル」について、政府支援に期待とは書いてないですね。
最近はコロナ患者も減ってきたし、仮に政府が一般消費者の消費を支援するのであれば業績上振れするかもしれませんね。
配当と株主優待について
配当について

同業他社と比較すると高い水準ですね。
東急不動産の武器ですね。
次は配当履歴です。

徐々にですが右肩上がりです。
減配していないところがいいですね。
今後の配当方針を見てみます。

参考:東急不動産ホールディングス 第8期決算説明会 GROUP VISION 2030
配当性向30%以上となっています。
2021年度が配当性向38%程度の予想なので、利益が戻ってくれば配当水準は維持か上昇が期待できますね。
株主優待について
・株主優待券

各種施設で利用できる優待券です。
保有株数に注意が必要なので、リンク先にて確認してください。
幅広い事業を行っている東急不動産ならではのラインナップですね。
・カタログギフト
500株以上継続保有3年以上という制約がありますが、カタログギフトも年1回もらえます。

こちらも保有期間の勘定開始日や保有株数とカタログギフトのグレードについて注意が必要なのでリンク先ご参照ください。
テクニカル分析
月足

530円近辺に水平線が引けると思います。
オレンジ色のキレイな下落トレンドラインが引けると思います。
長期で見るとダウ理論的にキレイな下目線ですね。
今は長期のトレンドライン的にもダウ理論的にも高値圏にいるんですね。
–参考記事:トレンドラインと水平線-
テクニカルチャート分析紹介③-トレンドラインと水平線-使い方紹介
–参考記事:ダウ理論-
テクニカル分析紹介②-ダウ理論- わかりやすく使い方を紹介
週足

緑色の下落トレンドラインの中にいますね。
580円近辺にも水平線が引けると思います。
ここまで落ちたら買いとも言いたいところですが、三尊にも見えます。
おまけに長期の高値圏かぁ、と考えると腰が引けます。
–参考記事: 逆三尊-
テクニカル分析紹介⑥ 反発しやすい形状-ダブルトップと三尊-
日足

日足で見るとギリ三役好転ですね。
短期で見ると市況次第では買いは今かもしれません。
–参考記事:一目均衡表参考記事-
テクニカル分析紹介⑦ -一目均衡表- 難解だが効果的 簡単な使い方
まとめ
ファンダメンタル分析
・比較した不動産大手の中では一番コロナ影響を受けています。
・ホテルやリゾートがGo To再開などで政府支援を受けれれば、業績急回復するかも。
・比較した不動産大手の中では配当が一番高く、唯一株主優待付きです。
・株主優待はレジャー、買い物での割引なので実用的です。
テクニカル分析
・長期トレンドでは下落、その中で今は高値圏です。
・日足ではギリ三役好転。
配当、株主優待は非常に魅力ですね。
株主優待はハンズの割引が魅力的です。
まぁ、軍資金的にハンズ割引もらえるほど集中投資できませんけどね・・・。
ファンダメンタル的には面白い銘柄ですが、テクニカル分析的には怖いなと思う銘柄です。
今後の展開次第で買えるかどうか変わりそうですね。
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