ブログにて日本株の銘柄分析を行っています。
今回の銘柄は【2150】ケアネットです。
今期の本決算は非常に良い決算でしたが、来期予想の業績伸びが低くPTSで大幅安をつけました。
もう急成長は終わってしまったのでしょうか?
投資可能か分析してみました。
ただ、2022は今後5~10年の業績拡大の種まきの年のようなのでもしかしたら成長幅は少ないかもしれません。
上方修正も多い銘柄なので2/14は売られそうですが、絶望というほどでもないかもしれません。
チャート的には720円が重要なサポートな気がします。
ここを抜けると大きな下落があるかもしれません。
ケアネットについて
概要
医師、製薬会社向けの医療情報サービスを展開しています。
時価総額は約400億円、上場市場はマザーズです。
事業セグメント
下記の3つの事業セグメントを持っています。
医療DX事業
動画コンテンツを活用し、新薬の適正使用普及を行う事業です。

参考:ケアネット IR適時開示書類 「事業計画及び成長可能性に関する事項」2021年12月期進捗報告
メディカルプラットフォーム事業
医療教育動画のオンデマンドサービスです。

参考:ケアネット IR適時開示書類 「事業計画及び成長可能性に関する事項」2021年12月期進捗報告
連結グロース事業
連結子会社事業のセグメントです。
・(株)ケアネットワークスデザイン
・(株)アスクレピア
・(株)SC-Labo
・(株)アドメディカ
の売上を計上しています。
セグメント売上、利益構成

参考:ケアネット IR適時開示書類 「事業計画及び成長可能性に関する事項」2021年12月期進捗報告
最新の本決算データになりますが、売上利益ともにほぼ医療DX事業が占めています。
当面はケアネットの業績は医療DX事業の事業展開を見ていけば良いと思います。
ファンダメンタルズ分析
株価:845円
予想PER:20.6倍
実績PBR:4.61倍
自己資本比率:75.6%
予想配当利回り:0.71% ※マネックス証券の予想値 権利確定月12月
株主優待:なし
※ 参考:マネックス証券 2022/2/13時点の算出値
同業他社との比較
医療情報サービス会社という括りで比較しています。

参考:マネックス証券 銘柄スカウター
時価総額が一番低くて、1社だけマザース上場です。
また、株価は一番安いです。
ただ、PERが一番低くROEが一番高いのでこのカテゴリの中では良い銘柄と思います。

参考:マネックス証券 銘柄スカウター
2020年から2021年は各社大きな業績の伸びがあります。
ただ、ケアネットの来季の業績の伸びはこれまでと比べて低めの伸びになっています。
ここの見解がこの銘柄を保有できるかどうかの分かれ目になるかと思います。

参考:マネックス証券 銘柄スカウター
ケアネットROEは他社に比べて悪くはないのですが、2020年をピークに2021年は下がっています。
最新の本決算から
業績


参考:ケアネット IR説明会資料 2021年12月期 決算説明(動画)
純利益は前期比97.3%増で通期計画を上回る結果です。
素晴らしいですね。
中期経営計画と今後の拡大戦略について
ここがこの銘柄の株価を左右する一番重要な項目です。

参考:ケアネット IR適時開示書類 「事業計画及び成長可能性に関する事項」2021年12月期進捗報告
ケアネットでは2025年に売上300億円という壮大な計画を掲げています。
それに対して来年度の業績予想が下記です。

参考:ケアネット IR適時開示書類 「事業計画及び成長可能性に関する事項」2021年12月期進捗報告
もう計画倒れか?と思いましたが、会社側の見解では現状事業だけの硬めの数字を出しているようです。
2022年は今後の業績への種まきとしているようです。
提携や事業モデル開発については省いているようです。
ちなみに事業モデル開発の中身は下記のこと

参考:ケアネット IR適時開示書類 「事業計画及び成長可能性に関する事項」2021年12月期進捗報告
この事業が今後5年、10年の業績を左右するとのことです。
開発目標2022-2023と書いてあるので、もしかしたら2022年度のケアネットの業績成長は少ないかもしれませんね。
テクニカル分析
月足

月足で見るとすごい値動きですね。
最安値の20円近辺から100倍以上の上昇をしています。
水平線は400円近辺にひけると思います。
一目均衡表は尋常じゃない三役好転ですね。
週足

週足で見るときれいな下落トレンドラインと720円近辺に水平線が引けると思います。
月足とは対照的に週足の一目均衡表は三役逆転しています。
日足

決算発表前の上値はキレイにトレンドラインの上限ですね。
2/14からの1週間は720円近辺の水平線を割るかどうかが注目ポイントと思います。
抜けたらかなり痛いですね。
まとめ
ファンダメンタル分析
・今年の本決算は好業績でした
・来季の業績拡大予想は控えめ
⇒理由は固めの業績予想だから
テクニカル分析
・チャートは720円近辺が重要な水平線と思います
総括
来期も増益予想ですが、市場の期待が大きい銘柄なだけに控えめ予想値が非常に気になります。
中期計画に対してこの来期予想でPER20倍は・・・、低いとは言えないかも。
事業モデル開発予定的には大きな業績向上が期待できそうなのは2023年度になるような気がします。
上方修正をよく行う銘柄なので、今回の決算で720円近辺を割らなければ市場はまだ期待していると言えるのではないかと思います。
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