【ヤマダH】株価が安値更新中で高配当化 買い時か? 銘柄分析

ブログにて日本株の銘柄分析を行っています。

今回の銘柄はヤマダホールディングスです。

大塚家具の買収でも話題になりましたね。

コロナショックでつけた安値抜けてを安値更新中です。

そんなに経営状態が悪いのでしょうか?

現状の価格はお買い得なのか?

分析しました。

このカテゴリでは僕が興味を持った銘柄について投資目線でまとめています。

但し、僕の資金力で買える単元株10万円以下の銘柄を対象にしています。

・ヤマダホールディングスの経営状態は悪くありません。むしろコロナ特需で業績上向きです。
・ヤマダホールディングスは電気屋さんから暮らしまるごとにターゲットを変えてきています。
・来季の配当は増配期待できそうです。
・今期の配当額でも株価360円で利回り5%になります。
 ⇒買ってもいい銘柄ではないかと思っています。
 

-“暮らしまるごと”電気屋さんとは思えない品揃え-

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ヤマダホールディングスについて

傘下にヤマダ電機やベストデ電器などの家電量販店をもっています。

家電量販店業界では売上高1位です。

また「暮らしまるごと」を標榜しており、住建や金融セグメントも持って有しています。

参考: ヤマダホールディングス 2021年3月期 通期 決算説明会資料

ただ、今のところは売上構成比、利益率ともにデンキセグメントへの依存度が高いようです。

参考:マネックス証券 銘柄スカウター

とはいえ昨今の買収スピードは目を見張るものがあり、すごい勢いでグループが大きくなっていますね。

「暮らしまるごと」 に対する本気度が感じられます。

ファンダメンタル分析

株価:386円
予想PER:5.98倍 
実績PBR:0.51倍
自己資本比率:51.0%
予想配当利回り:4.66% ※SBI証券の予想値 権利確定月3月
株主優待:所有株数に応じた優待割引券 ※優待権利確定月 3月、9月

※ 参考:SBI証券 2021/12/19時点の算出値

同業他社との比較

概要比較

参考:マネックス証券 銘柄スカウター

・株価
一番安く買いやすい水準です。

・予想PER
一番低いですね。
ビックカメラが異様に高いのが気になります。
これはこれで興味ありますね。

・PBR
こちらも一番低いです。
家電量販店業界は全般的に財務健全なんですね。

・ROE
8.06と10以下ではありますが、悪い水準とは思いません。
K’sホールディングスすごいですね。

長期売上高と純利益比較

参考:マネックス証券 銘柄スカウター

売上高、純利益はヤマダホールディングスが1番ですね。

文句なしの業界No.1だと思います。

どの企業も売上高はほぼ横ばいですが、銃利益はエディオン、K’ホールディングスが右肩上がりなんですね。

ヤマダホールディングスは純利益が近年低迷していてコロナ特需で急回復に見えますね。

近年の株価下落は業績回復は一時的とみられているのでしょうか

利益率比較

参考:マネックス証券 銘柄スカウター

ヤマダホールディングスの2022年3月期の当期利益予想は3.2%のようです。

比較対象も全般的に利益率は低めですが小売業なので仕方ないかと思います。

K’sホールディングスの安定感と高利益率が光りますね。

エディオンは右肩上がりですが元が低いんですね。

ROE,ROA比較

参考:マネックス証券 銘柄スカウター

ここでもK’sホールディングスの優秀さが光ります。

企業としての魅力があるのはK’sホールディングスですが、まぁ投資は現在の価格がお買い得かどうかですから。

中期経営計画から

2021年11月4日に2025年までの中期経営計画が発表されました。

参考:ヤマダホールディングス 2022年3月期 第2四半期 決算説明 & YAMADA HD 2025 中期経営計画

これまでの買収で事業基盤が整ったようです。

ここ数年怒涛の買収でしたからね。

参考:ヤマダホールディングス 2022年3月期 第2四半期 決算説明 & YAMADA HD 2025 中期経営計画

人口減少や少子高齢化やEコマースの台頭、リモート社会での自宅での生活時間の増加になどに対して上記の提案をするようです。

確かに従来通り店舗型で家電を売っていたら衰退していきそうな気がします。

住建、リフォーム、家電を総合提案してお得なプラン提案やローン提案などの囲い込みを想定しているようです。

参考:ヤマダホールディングス 2022年3月期 第2四半期 決算説明 & YAMADA HD 2025 中期経営計画

今回の中期経営計画では売上高2兆円を目指し、2030年には 売上高2.5兆円を想定しているようです。

参考:ヤマダホールディングス 2022年3月期 第2四半期 決算説明 & YAMADA HD 2025 中期経営計画

2022年度の純利益率が5.8%と予想していますね。

今期の予想純利益率が3.6%なので若干懐疑的にも思えますが、仮に達成できたら小売で5,6%の純利益率はすごいですね。

直近の決算資料から

直近の決算は2022年3月期 第2四半期決算になります。

参考:ヤマダホールディングス 2022年3月期 第2四半期 決算説明 & YAMADA HD 2025 中期経営計画

前年の特需による売上に対する比較なので、今期の売上は下がっています。

しかし、純利益は大きく増加しています。

前年は新宿東口店や秋葉原店の閉店損失など将来を見据えた資産効率向上への改革費用を特別損失で計上したとのことです。

今年はそれがないのでその特別損失がないので、結果増益とのことです。

将来に対する施策が終わっているのはいいですね。

配当について

参考:ヤマダホールディングス 2022年3月期 第2四半期 決算説明 & YAMADA HD 2025 中期経営計画

21年3月期に大きく上がっていますね。

これは後述しますが、ヤマダ電機の株主優待の割引券の支給枚数を下げて配当金に注力したとのこでした。

割引券との総合利回りは下がっているような気もしますが、僕はこちらの方針の方がいいです。

 
割引券の期限は約半年なんで、使うかどうかわかりませんしね。

中期経営計画で30%以上の配当と言っているので、仮に22年3月度の純利益が計画通りなら21円以上出る計算です。

株主優待について

参考:ヤマダホールディングス 株主優待制度

100株から割引券がもらえます。

今年改悪されたとはいえ、100株で年間1500円の割引券はすごいですね。

ただ、有効期限がラップしていないところが・・・

これ考えると優待廃止してもらって配当支給の方がいい気がします。

テクニカル分析

月足

700円と400円に水平線が引けると思います。

僕はそこでレンジを想定できると考えています。

今まさにレンジの下限ですね。

ただ、オレンジの上昇トレンドラインを下抜けているのでどこまで下がるか不安とも見れます。

参考記事:トレンドラインと水平線-
テクニカルチャート分析紹介③-トレンドラインと水平線-使い方紹介

参考記事: レンジ-
テクニカル分析紹介④ レンジと三角持ち合いをわかりやすく説明

週足

青色の下落トレンドラインが引けると思います。

そのトレンドラインをさらに下抜けしており、RSIも週足で地べた貼っています。

日足

月足ピボットはS1:375円、S2:354円となっています。

360円を下回れば今年の配当でも利回り5%なので、激熱なのですが下がるかなぁ。

週明け月曜の日経は下げで始まりそうなので、チャンスがあればもう買ってもいいかもと思ってます。

参考記事:ピボット-
テクニカル分析紹介⑤ 逆張りに有効なピポッドをわかりやすく説明

まとめ

ファンダメンタル分析

・「暮らしまるごと」を標榜しており、これまでの電気屋さんのイメージを変えようとしています。
・株主優待を減らして配当増額に振っています。
・中期計画の会社予想が強気、ただこの会社は達成の難しい予想を出すことが多いようですね。

テクニカル分析

・現在400~700円近辺のレンジ下限にいます。
・月足の長期の上昇トレンドラインを下抜けしています。
・現状株価は週のRSIが地べた這っています。

総括

大きな変化を迎えようとしている会社です。

変化に対しては資本力が必要なので、業界1位の大手企業と変化は相性がいいと思います。

株価は異様な程に下がっています。

会社の予想通りの成長性は達成できなくても、ほぼ現状維持なら配当利回りだけで5%超えが期待できる水準です。

株主優待は有効期限のせいで少し微妙ですが、合わせると利回り8%超えですね。

ポートフォリオに入れてもいい銘柄かなと思いました。

仮に株価が下がっても、業績が下がらなかったら配当を受け取っていればいいわけですからね。

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