お疲れさまですリーマンさとしです!
2021/3/12にここの株328円で100株買いました。
この記事では三菱自動車工業の概要、ファンダメンタル及びテクニカル分析、トレードプランを紹介します。
三菱自動車工業の概要
三菱グループの自動車製造会社で1970年設立、連結従業員数32,171人(2019年度末時点)の大企業です。
日産自動車とフランスのルノーと共にルノー、日産、三菱アライアンスを構成しています。
2000年以前は販売車ベースでトヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業に次ぐ国内シェア4位の大手だったらしいのです。
しかし、近年はリコール隠しや燃費偽装問題などでお騒がせ企業となっていまいました。2020年度上半期の国内販売シェアは2.2%です。
日本ではブランド力が弱いのですが、東南アジアでは確固たるブランド力を持っています。
早い時期から積極的に東南アジア進出を進めており、地域住民の意識に根ざしていることが昔からの信頼感に繋がっているようです。
また、2009年には世界初の量産電気自動車(EV)であるi-MiEVを発売しており、EVメーカーとしての実績を持っています。
ファンダメンタル分析
株価:313円 ※2021/4/19現在
PER:ー ※赤字のため算出不能
PBR:0.6倍 ※2019年末時点の純資産から計算
自己資本比率:39.9% ※2019年末時点
財務諸表から
・売上高(四半期)

参考: MITSUBISHI MOTORS 業績・決算ハイライト
2015年からある程度安定した売り上げを上げてました。
しかし、新型コロナが直撃した2020年度の売上の通期予想は1兆4600億円となり、前年度比-36%と大きなマイナスを出しています。
・営業利益・利益率(四半期)

参考: MITSUBISHI MOTORS 業績・決算ハイライト
売上高同様に2020年に大きなマイナスを出していますが、意外にも燃費偽装発覚した2016年でも営業利益は通期でプラスだったんですね。
・当期純利益・利益率(四半期)

参考: MITSUBISHI MOTORS 業績・決算ハイライト
見通しですが、2020年度は-3300億円です。2019年末での純資産は7884億円でした。それに対して非常にインパクトのある数字です。
2019年末基準からのPBRは0.6倍と非常に割安感があるのですが、現状の株価は2020年度の純損失を考慮した数字なのでしょうね。
この損失には下記に示す構造改革費用がのっかっているようです。
中期経営計画から
2020年7月27日に中期経営計画”Small but Beautiful”を発表しています。
これは前回の中期経営計画である”DRIVE FOR GROWTH”からの大規模方向転換で拡大戦略から選択と集中に変更したという内容になっています。

参考: MITSUBISHI MOTORS 中期経営計画説明会
メディアで報道された通り、この固定費削減には我々の天敵である”工場閉鎖”と”希望退職”が含まれています。

参考: MITSUBISHI MOTORS 中期経営計画説明会
他の地域では右肩下がりなのに、ASEANでは順調にシェアを伸ばしてします。信頼されているのでしょうね。

参考: MITSUBISHI MOTORS 中期経営計画説明会
2021年度も新型コロナが続いておりさらに半導体不足が追い打ちをかけていますので、まずは2022年度に明確な黒字を出せるか注目ですね。
決算資料から
第3四半期の決算資料に固定費削減の進捗報告がありました。

参考: MITSUBISHI MOTORS 決算短信・関連資料
前倒しで実施だそうなので、問題なさそうです。
テクニカル分析
月足

まぁ見事な右肩下がりです。あえてプラス思考でいくと、このトレンドラインを抜いたら激熱です(無理な気がするけど・・・)。
-トレンドライン参考記事-
テクニカルチャート分析紹介③-トレンドラインと水平線-使い方紹介
週足

水色のトレンドラインを上抜けています。僕がエントリーした根拠がこれです。
もし赤字が解消されそうな気配になれば上昇していくかもしれません。
日足

・黄色のトレンドラインを下抜けし、一度抵抗になっている
・三尊の形成途中に見える
以上の点から下がるかもしれませんね。今の株相場の終了などのリスクが重なった場合は240円くらいまでは覚悟した方が良さそうですね。
-三尊参考記事-
テクニカル分析紹介⑥ 反発しやすい形状-ダブルトップと三尊-
トレードプラン

・ナンピンポイント:下値抵抗①、下値抵抗②
・利益確定ポイント:上値抵抗線②、上値抵抗線③
現状ではこのように考えています。ただ、未来は分からないので相場と企業の状況によっては考えを変えます。
僕的には下がってほしいです。今は株価が全体的に高いので、他の銘柄も買いにくい状況ですし、企業価値が変わらない状況でのナンピンは安く仕込めるチャンスだと考えています。
-水平線参考記事-
テクニカルチャート分析紹介③-トレンドラインと水平線-使い方紹介
まとめ
エントリー時は週足のトレンドライン抜いたし、勢い良く400円前半まで吹いたところで利確しようと考えていました。しかし伸び悩んでますから長期戦になりそうですね。
僕の短期予想は直近三尊完成からの下げです。
企業の方向性としては中期経営計画”Small but Beautiful”が非常に良いと考えています。
2000年より以前の名門三菱自動車は過去のものだと考えています。
今は数ある自動車会社の一つですから、前の計画のように名声を取り戻すような計画ではなく、地道な積み重ねの方が聞いていて安心できます。
ASEANでのブランド力は素晴らしいものだと思います。
ブランドは一朝一夕で確立できるものではありません。長い年月かけて信頼を積み上げてきた証拠であると思います。まさに選択の集中にふさわしいと思います。
世界発の量産EVの実績も強みと考えています。実地データはお金で買えるものではありませんから、これからの電動化に向けての大きな武器だと思います。
以上のことから、今回の試練を乗り切れば十分に復活はあり得ると考えています。
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